怪しい?飛び込み営業型のネットワークビジネスの実態とは

どもどもたっちゃんです。

 

以前、

【就職した会社で得られた給料は月8万?ブラックな会社の社風とは】

というのを書かせていただいたのですが、

読んでいただいた方から

「どんな仕組みだったのかとかもっと詳しく知りたい!」

ってコメントをいただいたので

ちょっと詳しく書いてみようと思います。

 

そもそも飛び込み営業とネットワークビジネスって

全然違うんじゃないの?って感じですが、

自分の属していた会社を説明する際には

それがぴったりな言葉なので

その意味を知りたい方は

この先も読んでみてください。

 

飛び込み型ネットワークビジネスとは

 

月8万円しか稼げなかった会社の仕組み

 

最初に入った時に社長から聞いた仕組みを

振り返ってみます。

 

その会社の扱っている商品は

世の中の誰もが知っているであろう

『レンタルお掃除用品』でした。

 

CMでも流れているし、

なんならテレビ番組で特集が組まれることもあるような会社のもので

営業する際にも

「テレビで見てたから気になってたのよね!」

と言っていきなり契約される人もいるくらいでした。

 

ただ、有名商品とは言え

フランチャイズ店によっては在庫を抱えているところや

営業利益が伸び悩んでいるところがあり、

そこに焦点を絞り

代行して新規顧客開拓している会社だったのです。

 

やり方としては、

そのレンタル掃除用品を

街を練り歩いて飛び込み営業していき

まずは自分自身が売上を作る。

 

その売り上げが一定数を超えたら

チームを作れるようになる。

 

そのチーム全体の売り上げが一定までいったら

今度は自分が社長となり、

そのモデルをそのまま別の地域に持っていき

展開することができる。

 

その繰り返しを行うことで

日本各所に営業代行のできる部隊を作っていく

というのがこの会社の仕組みでした。

 

この

『下に人が付いていく』

というのと

会社員として雇われるのではなく

『個人事業主として活動していく』

というのがネットワークビジネスに近いと感じる部分でした。

 

ただ、組織図だけで見れば他の会社も大して変わりません。

 

社長がいて、

役員がいて、

部長がいて、

課長がいて、

係長がいて、

平社員がいる。

 

これを図に表したら

結構近い形になります。

 

では他の部分でネットワークビジネスに近い部分はどこだったのか

それは洗脳方法にありました。

 

行われていた洗脳方法

 

人を洗脳する方法自体は色々ありますが、

その中で自分が経験した洗脳方法を紹介していきます。

 

・情報を断つ

・これ以上にいい環境はない

・できないのは全て自分のせい

・他で教えられることは全て嘘

・毎朝理念を口にする

・理論責めで反論ができない

 

では一つずつ説明していきます。

 

・情報を断つ

 

まず最初に外部との関わりを極力無くすように促されます。

 

他の情報が入ってくると

「これ以上にいいものもある」

に気づいてしまう可能性がありますよね。

 

また、その仕組みが怪しいものだった場合、

その怪しさに確信を得てしまうこともあるので

極力他との関係を断つように促されます。

 

・これ以上にいい環境はない

 

情報を絶った上で植え付けられるのは

「普通の会社では得られないようなものがここにはある」

という思想です。

 

その思想を埋め込むためにも

『普通の会社で勤めた時に感じるデメリット』

をひたすらに言われ

『この会社で頑張った時のメリット』

もめちゃめちゃ語られます。

 

この『普通の会社と今いる会社が雲泥の差である』

というのを常にインプットさせられていくのです。

 

・できないのは全て自分のせい

 

どんなに頑張っても結果が出ない場合、

それは自分のせいだと教えられます。

 

どう教わるかというと、

うまくいっている先輩の方法を教え込まれたり

影響力のある著名人の言葉を使って

いかにこの先に素晴らしい未来があるかを教え込まれていきます。

 

この『キラキラした先を見せる』というのが

その人を辞めさせない一つの方法でした。

 

・他で教えられることは全て嘘

 

あくまでも

「君は夢を追っている前提でここにいる」

ことを強調されます。

 

『夢を追うこと』というのは

とても聞きごごちのいい言葉なので

まずは「ほんとそうですよね」としか返せなくなります。

 

その上で、

「誰かに“その会社怪しいんじゃないの?”と言われたら、それは

夢を叶えられなかった人たちが妬みで言ってくる言葉だからね、

それを信じたら夢は絶対に叶わないよ」

とかなり強調されて言われます。

 

夢を叶えるためにここにいるんだから

そういう人たちの言葉は無視するように、

とも教えられます。

 

・毎朝理念を口にする

 

会社が提示する理念を毎日のように言わされます。

 

自ら言わせることで五感を刺激させ、

メンバー誰かの結果が出た時には

過剰にお祝いしながら、

社長が満足げに

「理念に沿って行動した賜物ですね!」

を教え込むというのも

「自分も頑張れば…!!」

と思わせる演出だったと思います。

 

・理論責めで反論ができない

 

特に結果が出なかった時やうまくいかない時には

なぜそうだったのかの理論責めを受けます。

 

その理論自体は間違ってないですし、

勉強になることもあるのですが、

反論できない理論を突きつけられると

それ以上考えることができなくなってきます。

 

相手のいう理論に対して納得してしまうと

「そういうことか」

という感じで思考停止になるので

反論することも無くなります。

 

洗脳された結果

 

これらをされた後、

自分はどうなったのかをお話しします。

 

プラスの面

・営業成績No.1になる

・理論的に考えられるようになる

・夢を諦めない思考になる

 

実際、自分は営業成績No.1になれたわけですが、

これは洗脳がうまくキマっていたからです。

 

じゃなければ人見知りが

1日300件以上の家のインターフォンを押して

営業できるわけがないですよね。

 

営業する際の数字という意味では

理論的に考えられるようになったし、

何件訪問して

何件アポイントが取れて

何件サンプルを配れて

何件契約できるのか

これを分析するとどこに問題があるのかがわかるようになったので

そういう意味では『問題解決能力』が上がったと思います。

 

また、今叶ってなくても

「続ければ結果は出る」

というマインドになっていきました。

 

成果が思うように出なかった日も

「それはこういうところが問題だったんじゃない?」

と言ってもらえることで

解決の糸口が見つかるし、

目の前の結果だけに捉われずに

もっと先の目的を達成するためにはどうするか

を考えられるようになっていきました。

 

マイナスの面

・月8万円しかもらえなくても頑張れてしまう

「夢に向かっている」という言葉で全て覆される

・メリットとデメリットを考えられなくなる

 

メリットはたくさんあったものの、

デメリットの

『月8万円でも頑張れてしまう』というのが最悪でした。

 

これ、簡単に言えば

『現実が見えていない』

ということなんですよね。

 

夢を叶えるためにしていることとは言え、

他の収入源がない状態でこの仕事を続けた場合、

月8万円でなんとかして生きなければならないのですが、

日本に住む限り月8万円で生活できる人は

かなり稀ですよね。

 

それでも

「今の活動を頑張れば将来安泰だ!!」

みたいに思えてしまうというのは

感覚がおかしくなっていたんでしょう。

 

その感覚でも大丈夫と思えてしまっていた理由として

「夢に向かっている」

という言葉を聞いていたというのがあります。

 

そこの言葉自体はとても聴こえの良い言葉ですし、

実際それで頑張れる部分もあると思いますし、

行動すればするほど

本当に夢に向かうことができるのも事実でしょう。

 

ただ、

提示されていた理論値と

動いた結果出てきた実数が大幅に違うと

そもそも今どうやって生きていくの?

という状態になります。

 

目の前のことを考えずに

未来だけ見るというのは

ただの現実逃避なだけであり

その結果待っている未来は

夢を叶えるどころの話じゃなくなっていくのです。

 

ちなみに、ここに長く属している人たちは

基本的に

「この場所は素晴らしいところだ」

を前提として話します。

 

本人たちは本心で言っていたりするんですが、

最初はデメリットを提示してきません。

 

それは

デメリットを先に提示して離れられたら困るからですね。

 

というのも、

この会社の仕組み上、

下につく人が辞めてしまったら

自分が経営者になるという目的が遠ざかってしまうからです。

 

なのでデメリットがその人たちの口から

話されることはありません。

 

ではデメリットはいつ気づくのかというと

入ってから自分で気づく形になります。

 

「これっておかしくない?」

「このままじゃやばくない?」

と気づき始めるんですが、

それを相談すると

「君ができてないからでしょ?」

と言われます。

 

印象で言えば

『めちゃめちゃ見た目が良くて

性格も良さそうに見えた人が

付き合ってみたら

実は中身最悪野郎だった』

みたいな感じですかね。

 

何かに属するということ

 

今回取り上げた仕事について

 

今回『飛び込み型ネットワークビジネス』

として自分が属した会社を例に取りましたが、

・組織図がネットワークビジネスに酷似している

・洗脳方法がネットワークビジネスでも使われている

という部分があったのでそう表現しただけで、

これって社会の仕組みではよくあることだったりします。

 

というか、

一般的な会社組織も大して変わらないんですね。

 

ただ、自分の属していた会社は

理想を並べる割には

そのお金を稼ぐために使う

労力や時間、精神力や体力などが割に合わない

という部分が共通しているのではないかなと思いました。

 

しかし、その収入の部分を除けば

学びも多かった場所ではあったので

自分としては特に後悔などはしていません。

 

自己成長という意味ではそれなりにできた

他の人が体験しないようなこともできたし

メリットであげたような

・営業成績No.1になる

・理論的に考えられるようになる

・夢を諦めない思考になる

というのは今でも力になっているなと思っています。

 

全ての人は洗脳にかかっている

 

何かに属するということは

『そこの考え方を自分の中に取り入れるということ』

になります。

 

それが自分にとって価値が大きいのであれば

そこに属するべきだし、

その価値を取り入れたくないのであれば

そんなところには属すべきではないです。

 

自分は洗脳されていないと思っている人も

どこかに属していて何か思考が変わる

ような結果になっているのであれば

それは洗脳されているということなんです。

 

身近なもので言えば

まずは『家族』から始まり、

『幼稚園』や『保育園』、

『小・中・高校』に『大学』、

その後『会社』やその他様々な『団体』など

これらは全て洗脳が行われているんですね。

 

ではなぜこれらは洗脳と呼ばれないのか。

 

それは

『世の中の当たり前になっているから』

です。

 

それで幸せだと思えているなら全然良いんです。

 

ただ、

その洗脳から抜け出したいのに抜け出せない

となると、かなり悲惨な目に遭います。

 

人によっては精神疾患になったり

身体の不調につながったり

人に危害を加えてしまうこともあります。

 

それだけ力の強い洗脳なわけですが、

抜け出すために必要な工程をあげると

ざっくり二つの段階があります。

 

一つは

『洗脳は当たり前のように存在していることを自覚すること』

そしてもう一つは

『自分で自分を洗脳すること』

です。

 

この流れを踏むと

世の中の当たり前に洗脳されなくなり、

自分自身の当たり前を基準に生きることができるようになります。

 

自分で自覚した上での洗脳方法なので

自分の求めているものを手に入りやすくできるし

実行している間に「なんか違うかも」と気づけたら

それをいつでも変えることができるというメリットもあります。

 

…と、ここまで書いたのでせっかくだから

自分のやっている『自己洗脳方法』も書きたいところなんですが

ちょっと長くなりすぎたのでまた別の記事で書こうと思います。

 

というわけで次回は

【意外と簡単?1年で1000人に会う方法とは】

をお送りします。

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