人見知りが初めて恋をした結果、自分の進路が確定した話

どうも、元人見知り拗らせ男子のたっちゃんです。

 

幼少期から人見知りを患い、

人とまともに話すことすらできなかったのですが、

高校に入ってから

私は急な方向転換として

ダンス部に入ることとなりました。

 

理由は

『初恋の女の子が違う高校でダンス部に入った』

と聞いたから。

 

人見知りといえど初恋ってのはするもので、

中学の時にちょっとだけ話す機会があった女の子に

恋をしていたのです。

 

その子が高校でダンス部に入ったという噂を聞いた時、

「自分も同じ部活に入ればどこかで接点ができるかもしれない」

という、ものすごく低い賭けをすることにしました。

 

今回はそんなお話。

 

人見知りの初恋は限りなく低い賭けである

初恋の子と共通点を得るためにしたこと

 

「初恋の子と共通点を持ちたい!」

そんな思いでダンス部の見学を決めたわけですが、

そもそもどこでどうやって部活をしているのかがわからない。

 

困った私は一番ダンス部として可能性の高い人たちであろう

廊下でたむろっていたヤンチャそうな人たちに

声をかけてみることにしました。

 

「あ、あの…ダンス部の人たちですか?ちょっと見学してみたいんですが…」

するとその人たちから一言。

 

「ダンス部?おれら違うけど」

 

まさかの勘違い。

 

人見知りの自分が

今までにないくらいの勇気を出して

絶対に接点のないようなヤンチャな人たちに声をかけた結果、

まさかのただ廊下にたむろっていただけの

ヤンキーに声をかけてしまったのです。

 

そこから言葉も出ず

ただただ絶望していたわけですが、

その中の一人が

「確か8組のダイチってダンス部じゃね?」

と言い出し、

「あーそうじゃん、ダイチ紹介してあげるよ」

と言ってくれました。

 

そこまでで自分が発した言葉は最初の

「あ、あの…ダンス部の人たちですか?ちょっと見学してみたいんですが…」

だけだったんですが

あっという間にそのヤンチャな人たちが

同学年のダンス部、ダイチくんにつなげてくれました。

 

人は見かけによらぬもの

 

運良く廊下にたむろっていたヤンキーの人たちに

ダンス部員を紹介してもらうチャンスを得たのですが、

そのダイチくん、実は自分と同じクラスで

自分の中で一番最初に

「あ、この人とはできるだけ接点を持たないようにしよう」

と決めていた人でした。

 

というのも、学校が始まった初日から

髪を染めてあるのは当たり前、

胸元のボタンを3つくらい開け

指の爪が長く黒いマニキュアをしていて

さらにはサングラス(後から聞いたら色付きの度入りメガネだったらしい)をかけた風貌は

自分が今まで出会ってきった人とは

現実離れしすぎた人物だったからです。

 

ただでさえ人見知りの自分にはあまりにもハードルの高い相手…

まさかこんなところで繋がるなんて思わず

一気に緊張が走りました。

 

そんなこと知る由もないヤンチャな人たちは

「おーい、ダイチー。お前ダンス部だったよな?

入りたいってやついるから教えてあげてー」

となんの悪気もなく

(というかただの親切で)

ダイチくんとつなげてくれたのでした。

 

ダイチくんは自分と目を合わせ、すぐさま口を開きました。

 

「へぇー!ダンス部入りたいの?

ちょうど今日の放課後あるから一緒に行こうよ!」

 

ダイチくんは見た目とは裏腹に

とても気さくで人当たり良く、

なんなら誰に対しても偏見を持たない

めっちゃいい人でした。

 

ダイチくんのお陰で

思ったよりもすんなりダンス部に入れた自分は

「ダンス部頑張れば

初恋のあの子と仲良くなるきっかけができるかもしれない!」

という純粋かつ不純な動機から、

ダンス部の中で唯一

『毎日朝練をするクソ真面目部員』

として存在することとなりました。

 

初恋の相手と奇跡の再会

 

正直センスがなかったので

他の人が1の努力でできるところを

3〜5くらいしないと身に付かなかったんですが、

それでも楽しく過ごすことができ、

文化祭の発表では

それなりに多くの人に見てもらえたと思います。

 

ただ、ダンス部として活動を頑張ったものの

結局初恋の子と繋がることもなく、

そのまま1年がすぎていきました。

 

憧れの先輩たちとの別れも告げ、

自分自身も2年生になり、

新しく後輩も入ってきた春の日、

あることが起きました。

 

部活とは別にアルバイトをしていたのですが、

そこの新人さんということで

まさかの初恋の子が入ってきたのです。

 

この時は本当に奇跡ってあるんだなと思いました。

 

人見知りとはいえ、

自分は『ダンス部』という

その子との共通点を持っているし、

中学時代に比べたら

多少の受け答えもできるようになっていたこともあり、

いつかこの思いを伝えるんだ!

と、思うようになっていました。

 

人見知りが勇気を出して告白をした結果

 

いつか告白してやるぞ!と決意はしたものの、

中学の時に数えるほどの言葉しか交わしたことのない関係で

「わー!久しぶり!

ちょっと過去の思い出話に花咲かそうぜ!」

なんてなるわけもなく、

結局挨拶する程度の関係性を保ったまま

時は過ぎていきました。

 

そんな関係のまま約半年が過ぎ、

全然話す機会に恵まれなかったのですが、

運命の時はいきなり訪れました。

 

またまたこの日は時間が重なり、

駅まで一緒に帰るという

これまでにない好条件のシチュエーションになったのです。

 

職場から駅までは徒歩5分…

ここしかチャンスはないと思った自分は

勇気を振り絞りある話題を振ることにしました。

 

「あのさ、〇〇さんって彼氏いるの?」

「彼氏いないよー部活も忙しいしね」

 

ここで内心ガッツポーズを決めた自分は次の話題を振ることに。

 

「あ、そうなんだ。えっと…あの…す、好きな人とかはいるの?」

「好きな人かー、実は最近気になる人はできたんだよね」

 

お?これはワンチャンあるのでは?

もしかしたら自分の努力が報われる時なのでは?

最近ってことはもしかしたらもしかして自分のことでは…?

 

そう思った自分は

駅まであと1分というところで

もう時間はない!と思い、

ずっと言えなかった言葉を口にしました。

 

「あ、あの…実は〇〇さんのこと、ずっと好きでした。

よかったら付き合ってくれませんか?」

 

そこから一瞬時が止まりました。

 

その永遠とも思える一瞬の間、

どれだけ鼓動が速く動いていたのかわかりません。

 

そして、数秒経ったのち、

彼女の口が開かれました。

 

「ごめん、好きな人いるから…

それに、あなたと話したことほとんどないし…

…ほんとごめんね。」

 

ワンチャンあるんじゃないかと思っていた自分が

果てしなく愚かに感じるほどに

見事に撃沈しました。

 

そりゃそうです。

 

中学時代ずっと人見知りで友達もおらず、

偶然話したことがあるとは言え

数えるほどしかやりとりしていない言葉だけで

「私も好きだったの、付き合いましょう」

になるわけがなかったのです。

 

傷心した結果導き出された、将来の選択

 

こうして数年にわたる片思いに終わりを告げたわけですが、

そこからさらに人見知りは悪化し、

「もう恋なんてしない」

と少女漫画ばりのセリフを心の中で叫びました。

 

そんなことが起きてから間もなく、

高校では進路相談が始まりました。

 

自分が何を目指して

どんな道を歩むのかを考える時期なわけですが、

傷心中の自分は未来なんて考える余裕はなく

自暴自棄真っ最中でした。

 

「将来なりたいものなんて、

自分自身がわからないのに

どうやって決めればいいんだよ…」

 

考えれば考えるほどドツボにハマっていった自分は

「こんなコミュ障な奴が社会に出れるわけなくない?」

という結論に至り、

絶望の淵に立たされました。

 

しかし、

人間考え続ければ意外と答えは出るもので、

ある時ふと気づいたのです。

 

「自分自身がわからなくて将来が決められないなら

自分自身を理解するための道を選べばいいんじゃない?

自分自身を理解できそうな学問…

あ、心理学!

心理学を学べば

自分自身を理解できるようになるかもしれない!」

 

それが決まってからはスピーディーで、

自分に合った学力の大学を探し、

その大学の受験対策をして

無事合格することができました。

 

心理学を学べば自分のことが理解できる、

自分のことを理解できれば人との接し方もわかる、

そういう期待を持って

心理学を学ぶことになるのでした。

 

将来の入り口を叩く、そしてその先へ…

 

ダンス部に入ることで

人見知りも多少改善したかと思いきや

初恋に敗れたことによって

結局スタート地点に戻った私。

 

ただ悩みながらも進むことを止めなかった結果

心理学を学べば何とかなるかもしれない!

という希望の光を見つけることができたのでした。

 

というわけで、次回、

【4年間心理学を学んで気づいたことは人の心なんてわからないということだった】

をお送りします。

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